ここ最近、新聞やニュースで『空き家問題』であったり、『所有者不明土地』というワードが度々見受けられるようになりました。

遠賀町は空き家問題が深刻になっています。

これらの問題は核家族化が進み、都市部などに離れて住むようになった亡くなった方々の次の世代の人々が、相続財産となった実家や山などをそのまま放置してしまい、時がどんどん流れていったために生じてしまった問題です。

不動産の名義が三代前の人（ひいおじいさん、ひいおばあさんの代）で止まっていたりすると、相続人の数は何十人単位もしくはそれ以上になっているかもしれません。

そうなってしまうと、その不動産は処分しようにも、その前提となる遺産分割協議をするだけでも困難となってしまい、塩漬けになった動かせない土地となってしまいます。

全員が集まったものの、相続がいわゆる争続となって新たな火種となってしまう危険性もあります。

現時点でもう複雑な権利関係になってしまっているかもしれません。

しかし、そのまま次世代へと引き継がれてしまうとさらに関係当事者は増える一方です。

まずは一度名義を明確にし、ご自身の相続が発生する場合に備えて、あらかじめ紛争が防止できるような遺言書をご準備いただくことが、良い選択となるのではないでしょうか。

遺言書を準備するというと、なんとなく負のイメージを抱かれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一度しっかりと向き合った際に、『認知症になって財産が動かせなくなったらどうしよう？』とか『○○にはこの財産を受け継いでほしい』といった新たな検討事項が生じてくると思います。

そのようなナイーブではあるけれども、真剣に向き合う必要のあることを考えていくことで、ご自身の不安を解消し、子ども・孫世代の方々の争いを予防することが可能となります。

「誰に相談したらいいか分からない」「考えることが多すぎる」といった方も、我々司法書士にお気軽にご相談ください。税理士や弁護士といった他士業と連携をとりながら、皆様のお役に立てるようにご支援をさせていただきます。